夜尿症の薬ミニリンメルトを使用しての個人的な感想

夜尿症の薬ミニリンメルト(デスモプレシン)の思い出

治療の為といえど、夜尿症のお薬コントロールはめっちゃ大変すぎてあっさり挫折したマツコです(泣)

 

小学生になっても「おねしょ」をしてしまう我が子を、途方に暮れつつ病院連れて行くと 
症状によって投薬治療などが始まります。

病院で身体的異常がない又は、抗利尿ホルモン不足を指摘された場合
生活指導と内服薬の処方を促されたりします。

原因がわかって、ホッとするのもつかの間・・・・。
この内服薬がくせものでした(/ _ ; )

私はこのお薬がミニリンメルトという「ホルモン剤」だったので、
疑問と不安でいっぱいになりました。
子供に飲ませる前に、スッキリしておこうと思いググってまとめてみました。
同じお悩みの方のご参考にと思いアップします!

 

ミニリンメルトってなんですか?

<ミニリンメルト>

有効成分に「デスモプレシン」抗利尿ホルモン剤を含む薬

夜尿症の原因の1つとして
「バソプレシン」という抗利尿ホルモンの分泌不足が考えられる。
そのため、その「バソプレシン」を補う目的で
「デスモプレシン」という抗利尿ホルモンの入ったミニリンメルトが処方されます。

 

そもそも「バソプレシン」ってなんですか?

バソプレシンは抗利尿ホルモンの名称です。

腎臓(じんぞう)に体の水分の再吸収を増やすように命令します。

<わかりやすく?説明>

 

 

 

 

 

 

 

抗利尿ホルモンを会社に例えると・・・・。

バソプレシン社長「その水分!尿にしないで体にもどしなさい」と社員に命令。

腎臓社員「了解!」せっせと集まった水分を 体に戻す作業をこなす。

そうすることで尿の量を減らすことができるのです!

 

このホルモン

・昼間は分泌が少ないので尿量が増えます。つまり、トイレに何回か行くことになります。

・夜の寝ている時間帯に分泌が増えるので尿量が減っていきます。
 つまり、寝ている間尿が膀胱にたまらないので、トイレで排尿するために起きずに過ごせます。

抗利尿ホルモンは夜勤専門ということですね。

 

 

そもそも「ホルモン」って何ですか?

 

ホルモンは体をいろいろと整えるのに必要な物質。

たとえば、外気温の変化や人の体温の変化など、何かハプニングが起きても
人が心地よく生きていけるように、体の隅々に命令し働きかけます。

ホルモンは、内分泌腺(ないぶんぴつせん)という場所でつくります。

内分泌腺は体のいろんな場所にあります。

たとえば、
・脳みそにある脳下垂体(のうかすいたい)
・首にある甲状腺(こうじょうせん)
・脇腹にある膵臓(すいぞう)

それぞれの場所で、それぞれのオリジナルのホルモンが作られています。
なんと100種類も発見されています!

つくられたホルモンは血液に乗って全身をめぐり、
決められたそれぞれの場所で与えられた使命をまっとうします。

そうすることで人間は
・血圧を整えたり 
・身長が伸びたり 
・赤ちゃんを産める

ホルモンが正常につくられて運ばれて使命を果たしてくれたら
人は心地よく生きていけるのです。

つまり、
このホルモンたちが正しい場所で正しい時期に正しい量を作ってくれなくなると
人の体はどこか不具合(ふぐあい)ができてしまい病気の原因になったりします。

 

だから 夜尿症の子供に処方するミニリンメルト

「おねしょ」の原因が抗利尿ホルモンの不足の場合、
そのホルモンを補う目的でこのお薬を内服します。

わかりやすく?説明

 

 

 

 

 

 

 

夜勤専門抗利尿ホルモン会社のバソプレシン社長が、
サボってばっかりでちっとも仕事をしてくれないので、膀胱に尿が溜まりすぎて困る。

仕方がないので、
緊急的に派遣社員として社長の仕事をしてもらうことにしたのが
このミニリンメルトってわけです。

 

 

 

 

 

 

この派遣社員(ミニリンメルト)がやる気マンマンで、
「今から がっちり水分を体に戻すぞ!」という命令を社員(じんぞう)に出しまくる。

すると今まで社長(バソプレシン)の命令がないのをいいことに
サボっていた社員(じんぞう)たちが、慌てて再び仕事をするようになる。

その姿を見て「派遣社員に会社を乗っ取られては困る!」と焦った社長(バソプレシン)が、
サボるのをやめて仕事をこなすようになると夜尿症が完治する。という流れだそうです。

社長(バソプレシン)も社員(じんぞう)もきちんと夜勤するようになったら
派遣社員(ミニリンメルト)は不要なので退職するという流れ。

しかし・・・・。
この派遣社員(ミニリンメルト)
とても優秀なのはいいのですが優秀すぎて困る一面も・・・。

副作用に要注意

 

ミニリンメルトには気をつけなければならない副作用があります。

 

たとえば、水分をたくさん飲んだ夜にこのミニリンメルトを内服すると
過剰に水分が体に残ってしまい
水中毒(頭痛、吐き気、嘔吐 だるくなる等の症状)になる可能性があります。

 

なので、ミニリンメルトには副作用予防のため水分制限があります。
たとえば ミニリンメルトを内服する時間を 就寝前の9時にすると
その2〜3時間前に夕食を済ませます。
その後、翌朝まで飲める水分は200ml程度とされています。

もし、8時に入浴して喉が渇いてコップ一杯以上水分を飲んだ場合
このお薬は中止になります。

 

また、医師の指示に反して勝手に内服量を増やしたりすると
さらに副作用が出やすくなるので絶対にしてはいけません。

 

ミニリンメルトはお口の中で溶かして飲むお薬です。
通常の錠剤のように内服すると効果も減りますので気をつけましょう!

 

このようにミニリンメルトはお薬ですので、副作用が出る可能性があります。
内服中は色々と気をつけなければなりません。

 

というわけで、
これらの情報を元に私は子供にミニリンメルトを使用してみました。

「医師の指導のもと正しく内服すれば過剰に不安がらなくてもいいかな?」
「夕方以降の水分量を気をつければ大丈夫かな?」と思ったからです

 

ところが ところが

この水分制限がやってみると想像以上に大変!

 

我が子がミニリンメルトを挫折した理由

 

あまり汗のかかない冬ならばともかく、暑い夏などは喉が渇きます。
誕生日やお祭り事などイベントなどあればみんなと一緒に飲食します。

そもそも、「日々の生活の中で寝る2時間前に夕食を終わらす」という
規則正しい生活を毎日送るのは我が家的にはかなり難しかったです。
(6時に食べおわって9時に薬飲んで寝るみたいな日々)

水分取りすぎたり食事時間が遅くなった時は、薬を飲まないという選択になり

そんなことをしていると、
治ったり治らなかったり、よくわからない状態になるのです
「治療なんだからもっと真剣にやれよ!!母親だろう!!」
と、思われるかもしれませんが・・・・。
水分制限をさせなければならないのはとても大変(泣)

 

 

 

 

 

 

 

真夏に喉が渇いているのに
水分をとれないというのは子供にとっては地獄。

家族や友達が美味しそうに果物やアイスや水分を取っているのに
我慢しなければならないのも子供にとっては地獄。

それを耐えて見事夜尿症が克服できればハッピーですが・・・。
そんなにうまく完治しないのが夜尿症の現実。

 

一番悩んだのが 学校のお泊まり関係。
夏のキャンプや修学旅行などに内服とはかなりリスキーです。

 

万が一水分取りすぎて体調不良になったら地獄すぎる。

かといって

水分取らなすぎて脱水になったらそれもまた恐ろしい。

 

「おい!そこの医者!簡単に修学旅行用とか言って処方するんじゃね〜!!」

あっすいません。
つい心の声が漏れてしまいました・・・

ともかく

小学生の子供に「自己管理しましょう」っていっても
メンタル的に難しいですよね。
学校の先生に相談も良し悪しあるし・・・。

我が子の場合、習い事もあり毎日6時に夕食終了も難しかったり

何より、水分制限が地獄すぎて
しばらく頑張りましたがこの治療はやめました( ̄^ ̄)ゞ

ストレス溜まりまくって逆に治らない気がしたもので・・・。
それに「薬」の効果がうちの子にはあまりなかったもので・・・。

それよりも、水分制限から解放してあげた時の子供の幸せそうな顔見たら

「どんどん飲めや!おねしょカモン!!」

なんて仏の心になりましたよ。三日ぐらいはね・・・。あはっ

まとめ     ミニリンメルトってどうなのよ?    

 

・抗利尿ホルモン剤である    

 

・正しく飲まないと水中毒になる可能性がある  

 

・家族の協力とその子のメンタルの強さが必要である  

(個人的な感想です)

 

 

 

我が子の夜尿症がなかなか完治できないと不安になりますよね。
今の時代にはこのようなお薬もあるということを知っておくと良いと思います。

私は挫折しましたがお子さんやご家庭の協力のもと成功しているケースもあります。
我が子がお薬の使用で夜尿症を克服できるかどうかは、やってみないとわかりませんので
お医者さんのアドバイスを参考に、お薬を勧められたら検討してみるのもアリですね!